「大相撲名古屋場所・千秋楽」(24日、ドルフィンズアリーナ)
現役東大生力士で序ノ口の須山(木瀬)は大凜山(荒汐)を押し出し、5勝2敗でデビュー場所を終えた。
七番相撲は、鋭く踏み込んでもろハズで一直線に相手を運ぶ会心の内容。「取りたかった相撲が取れた」とうなずいた。
5勝2敗の成績は「結果は実力通りだと思う。負けた相撲を振り返ると、相手の地力が上だったなと」。真摯(しんし)に受け止め「もっと力をつけられるように、稽古を頑張っていこうと思う」と前を向いた。
デビュー場所は「やっぱり長く感じましたね」という。付け人などの仕事も増えたことに加え「地方だからというのはあるかもしれない。いろいろ生活リズムも変わってくるので」と推察。「しっかり15日間を戦い抜く集中力をつけないといけない」と課題を挙げた。
今場所に乗り込んでからも、大学の授業をオンラインで3回受講。場所への影響は「大丈夫でした」となく、単位の取得も「たぶん大丈夫」と二足のわらじをこなした。
ひと通りの経験を積んで迎える秋場所。「集中して頑張っていきたい。優勝したいです、やっぱり」と目標を掲げた。