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大谷翔平が全世界から愛される理由は?WBCで見せた人間力の高さと紳士的な振る舞いをプレイバック!

大谷翔平
大谷翔平

 日本の3度目制覇で3月22日に幕を閉じたWBCは、さながら、“大谷の大谷による大谷のための大会”だった。

 唯一無二の“二刀流”で大リーグを席巻してきた、スーパースター大谷翔平(28)。その圧倒的な存在感に、全世界が改めて魅了された大会ともなった。

「率いた栗山英樹監督も帰国後の取材に“(大谷は)これがやりたかったんだろうな、と思った”と語っていましたが、大会を通して感じたのは、大谷が持つ強烈な“勝利への飢え”ですね」(大会を取材したスポーツ紙記者)

 投打に超一流のプレーヤーでありながら、喜怒哀楽を全開にして、誰よりヤンチャにプレーする姿は、“永遠の野球少年”というにふさわしい。 

 そこで今回は、日本中を沸かせた侍ジャパンの戦いぶりと、とりわけ印象的だった“翔タイム”の数々をプレイバック。あらゆる意味で“向かうところ敵なし”の、スーパースターだけが持つ“愛され力”の源泉を検証したい。

 まずは1次ラウンド。大谷の“人間力”が最も顕著に現れたのが、第3戦のチェコ戦だろう。

チェコ代表は大多数が他に本業を持つアマチュア選手で、実力的にも同じプールBでは最も格下。ですが大谷は、そんなチェコの選手たちへの敬意を忘れず、気さくに交流。決戦の舞台マイアミの空港に一人、チェコ代表のキャップを被って降り立った姿も、大いに話題となりました」(通信社記者)

 そんなスターの憎い心遣いに、すっかりほだされたチェコの人々。チェコ野球協会も、公式ツイッターで、〈ショウヘイ・オオタニにチェコの先祖がいるか、誰か確認してください〉と、ユーモアたっぷりに返している。

 その米国で臨んだ準決勝直前の記者会見では、日本について問われた記者からの問いに、台湾、韓国、中国の名を挙げて“僕らが優勝することで、次は自分たちがという気持ちになる”と同じアジアのライバル国にもエールを送った。

「これには、何かと因縁深い韓国のファンも手放しで絶賛。ちまたで“大谷シンドローム”が巻き起こるほど、かの国での人気も高まっているんです」(前出のスポーツ紙記者)

■グラウンドでもかいま見える大谷の紳士な一面

 こうした大谷のフランクで紳士的な振る舞いは、もちろんグラウンドでも。

 大会期間中は、総勢11人が各国代表入りをしていたエンゼルスの同僚たちとの真剣勝負も楽しんだ。

「とりわけ、準々決勝で直接対決が実現したイタリアのフレッチャーは、同期入団かつ同い年で、エンゼルスでも“1・2番コンビ”の親友同士だけに、注目を集めました」(前同)

「打てるよ」と挑発するフレッチャーに、「終わってみれば分かるよ」と、にこやかに応えた大谷。行間からも仲の良さが伝わった。

「ふだんから“ショウヘイといると本当に楽しい”と語るフレッチャーも、2度の対戦で見事、1安打。戦いを終えて“現実離れしたエキサイティングな経験だった”と、感慨深げに振り返っています」(同)

 ちなみに、このイタリア戦に先発した大谷は、5回途中2失点で降板。選手・首脳陣に多かった日本ハム勢とも親交の深いOBの岩本勉氏は「あそこが侍ジャパンのターニングポイントの一つ」と指摘する。

「初回から飛ばしていたこともあり、あの5回は彼も珍しくバテていた。今大会のハイライトを挙げるとすれば、リリーフした“伊藤大海の7球”でしょう。ただ、あの場面で流れを
相手に渡さずにすんだのは、伊藤という投手が持つハートの強さや、能力の高さはもちろんですが、一番はやはり当の大谷が見せた、あの気迫が伝染したから」

 大谷の奮闘があったからこそ、「周囲も“あいつを輝かせてやろう”という気持ちに自然となれたんだと、思う」(前同)という。

 4月3日発売の『週刊大衆』4月17日号では、WBCでの大谷の活躍をプレイバックしている。

参照元https://dailynewsonline.jp/