会見前にポーズを決める井上尚弥（撮影・園田高夫）ボクシングのＷＢＡ・ＷＢＣ・ＩＢＦ世界バンタム級統一王者の井上尚弥（２９）＝大橋＝が２７日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で会見した。米国の権威ある専門誌「ザ・リング」が認定するパウンド・フォー・パウンド（ＰＦＰ＝全階級を通じたランキング）で日本人初の１位になったことを受け、「この先はＰＦＰ１位という立ち位置なので、それにふさわしい試合をこなしていきたい。そのためにも４団体統一をした上で、スーパーバンタム級に上げてまた新たなステージで挑戦していきたい」と自覚をにじませた。７日に行われたＷＢＣ同級王者ノニト・ドネア（フィリピン）との再戦で、わずか２回１分２４秒でＴＫＯの圧勝。試合前から、ドネア戦の内容次第でＰＦＰ１位になる可能性があると聞いていたといい、「勝ち方次第では１位になるのかなという思いでいた。これ以上ない試合内容で終わることができたので、その結果ＰＦＰ１位で自分の中ではすごくよかった。満足する結果だった」と胸を張った。
ＷＢＯ王者ポール・バトラー（英国）との年内の４団体統一戦に期待が懸かる。「バトラーとの交渉については所属ジムの大橋会長からは交渉中で流れ的にはいいと聞いているが、具体的な日程などはまだ聞いていない。開催国については、この４団体統一が実現するなら、自分は日本でも米国でも英国でもどこでもいい。実現に向けて進めていきたい」と語った。
井上尚弥 日本人初ＰＦＰ１位で自覚「ふさわしい試合を」４団体統一後のＳバンタム転向意欲
