米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平は5日(日本時間6日)、敵地ボストンでのレッドソックス戦に先発投手兼3番指名打者(DH)で出場した。大リーグ最古の球場として知られるフェンウェーパークでの初登板。野球の神様、ベーブ・ルースが投打に大活躍したメジャー最古の球場で大谷が初めて、「リアル二刀流」で出場した。エンゼルスによると、フェンウェーパークで、先発投手が4番までの上位打線に名を連ねるのは、ルース以来103年ぶり。そんな歴史的な出場で、投打に大活躍。投げては今季最長の7回を投げて6安打無失点、無四球で11三振を奪い、今季3勝目(2敗)を挙げた。防御率は3・08となった。打っても2安打1打点で8-0の勝利に貢献した。(デジタル編集部)
エンゼルス 000 000 251=8
レッドソックス000 000 000=0
【投球経過】
初回、一死から振り逃げ(三振と暴投)で走者を許したが、無失点。1~3番まで3者連続空振り三振を奪った。
二回、二死から初ヒットを浴びたが、8番打者を中飛に仕留めた。
三回、二死から2番デベルス、3番ボハーツに連打された。いずれもいい当たりではなかったが内野の間を抜けた。ピンチで4番マルティネスを158キロの速球で空振り三振に切って取った。
五回、無死から8番ブラッドリーに二塁打を許した。しかしそこから右飛、空振り三振、見逃し三振で得点を許さなかった。三振は9個となった。気合の入った投球で、2番デベルスに対しては160キロの速球も投げ込んだ。
六回、一死から4番マルティネスに左翼線に二塁打を打たれた。しかし後続を抑えた。二死三塁から中前に落ちそうな打球は遊撃のベラスケスがダイビングキャッチした。
今季初めて七回のマウンドに。一死からブラッドリーにこの日2本目のヒットを浴びた。しかし後続を遊飛、空振り三振に仕留めて雄たけびを上げた。奪三振は11個に伸びた。
【打席結果】
第1打席:初回二死走者なしで、一ゴロだった。現役最年長投手、42歳の左腕ヒルと対戦、2球目にサイドから投じられたスライダーを狙ったが打ち損ねた。
第2打席:四回一死一塁、中堅フェンス際へ、2試合ぶりのヒットを放った。太陽の光と大飛球が重なり、相手のセンターが捕球できなかった。後続が倒れ、得点はならず。
第3打席:七回、先頭で打席へ。2番右腕ハウクと対戦し、中飛だった。自打球を右足に当て、痛そうな表情を見せる場面もあった。
第4打席:八回無死満塁、右腕ハウクから左越え適時打を放ち、打点1を挙げた。グリーンモンスターをライナーで直撃する会心の当たりだった。