人気アイドルグループ・King&Princeが16日、初となる4大ドームツアー「King&Prince First DOME TOUR~Mr.~」の東京ドームでの公演初日を迎えた。2018年5月のデビューから間もなく4年。悲願のドームツアーが実現し、“聖地”東京ドームで新たな伝説の第一歩を刻んだ。
「最高だぜ!東京ドーム!」-。永瀬廉(23)は叫んだ。5万5000のペンライトの海。メンバーたちは心を震わせ、大空間を縦横無尽に駆け巡った。
2018年5月23日にシングル「シンデレラガール」でCDデビュー。亡きジャニー喜多川前社長が最後にデビューさせたグループだ。
東京ドームは、数々のジャニーズアーティストがステージを重ね、ジャニーさんも愛した聖地。リーダーの岸優太(26)は恩師への思いを胸に抱きながら「東京ドームはスターの人たちが立っているステージ。スターの人たちが味わってきた感覚っていうのはこれかって、このうえないくらい気持ちいいです」とかみ締めた。
平野紫耀(25)は呼びかけた。「一番上、一番奥のお客さんまで僕たちの表現を届けたい。僕たちの思い、届きましたか?」。全長16メートルの巨大クレーン“メカアーム”に乗り込み、最上段のファンまで笑顔を届けた。
ツアータイトルに冠された「Mr.」。これは2015年6月に結成されたJr.時代の前身グループ「Mr.King VS Mr.Prince」にちなんでいる。その原点を感じようとJr.時代の楽曲も多数熱唱。当時と同じ衣装を着用し、グループの歴史をファンとともにかみ締めた。
5人のメンバーがそれぞれ製作に携わった。演出を神宮寺勇太(24)が、衣装のディレクションを永瀬が務めた。岸は、おふざけコーナー「フィジャディバ グラビボ ブラジポテト!」をプロデュース。楽曲「NANANA」の振り付けを担ったのは、平野と高橋海人(23)。高橋はコンサートロゴのデザインも手掛け「『0から100』をみんなでつくっていく、それがキンプリの魅力」と力を込めた。
KinKi Kidsが持つ単独アーティストによる東京ドーム最多公演数「59」という金字塔。ゆくゆくは目指すことになるのだろうか。偉大な数字だからこそ、神宮寺は「回数ももちろん大事だけど、来てくれる人を59回も満足させて帰ってもらうってすごいことだと感じました」とつぶやいた。聖地にふさわしいエンターテイナーの記念すべき第一歩を踏みしめた。