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岡田准一 V6メンバーに「生きてるよってメッセージ送れた」主演男優賞 ブルーリボン賞

 得意のアクションを披露する岡田准一(撮影・金田祐二)

 得意のアクションを披露する岡田准一(撮影・金田祐二)

 東京映画記者会(デイリースポーツなどスポーツ紙在京7社で構成)が制定する「第64回ブルーリボン賞」の受賞者が23日、決定した。主演男優賞は「燃えよ剣」「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」で日本映画界のアクションをけん引した岡田准一(41)が初受賞。「そして、バトンは渡された」と「地獄の花園」で振り幅の大きな役柄を演じ分けた永野芽郁(22)が主演女優賞の歴史に名を刻んだ。恒例の授賞式は、コロナ禍で昨年に続き中止となっている。

 初受賞に岡田は「(元V6の)メンバーにも生きてるよってメッセージを送れたと思う」と笑みがこぼれた。

 「岡田准一にしかできない」と思わせるすごみを銀幕に焼き付けた。大作時代劇「燃えよ剣」では、緒形拳さんや渡哲也さんら見上げていた名優たちの背中を追いかけ、新選組副長の土方歳三を骨太に体現。令和での新たなチャレンジを掲げた「ファブル」では、アクションの可能性を拡張させた。

 俳優を超えた映画への関わりが、唯一無二のポジションを作り上げている。2作ともに剣技の構築や指導、アクション作りを兼務。沖田総司の三段突きを具現化させ、団地での鉄骨アクションなど壮絶なシーンの数々を自ら演じきった。

 映画「ザ・ファブル」のポーズをとる岡田准一(撮影・金田祐二)

 映画「ザ・ファブル」のポーズをとる岡田准一(撮影・金田祐二)

 「リスクを避ける時代。主演がケガをするからダメとなるとクリエーティブに向かえない。ケガをしない体を作り、岡田が大丈夫と言ってるから大丈夫となるのが作品の原動力になることもあると思っています」

 アイドル出身で色眼鏡にもさらされながら、ストイックに体を鍛え、カリやジークンドーなどの武術を学び、今や武道家とさえ言る心技体を積み上げてきた。「45歳までにもう一つ黒帯をとって『あの人はガチだから』というのを作りたいと思います。トシにあらがうタイプではないので、年輪を出せる人でいたい。あの人は本物だよね、しょうがないよねって俳優に55歳までになりたいと思っています」と、さらなる高みを目指している。

参照元:https://www.daily.co.jp/