４度目のブロードウェイ公演に挑む米倉涼子（撮影・開出牧）女優の米倉涼子（４６）が主演ミュージカル「ＣＨＩＣＡＧＯ」（１１月、米ニューヨーク・アンバサダー劇場）で４度目のブロードウェイ公演に挑むことが３１日、分かった。主人公ロキシー役で２０１２、１７、１９年に続き、聖地で主役を張る。１２月には日本での凱旋公演（東京国際フォーラムホールＣ）も決定。ブロードウェイデビュー１０周年を迎えた米倉がこのほど取材会を行い、病と共存しながら挑むステージへの思いを語った。
初演から２５周年、米作品最長のロングランを誇る「ＣＨＩＣＡＧＯ」は、１９２０年代を舞台に、スターを夢見るロキシーがたくましくのし上がる物語。セクシーで華麗なダンスも人気の理由だ。
４度目の抜てきには、高揚感と不安が混在していた。「自分がやれるかどうかという問いかけをまずした。ずっとダンスをやっている訳ではないので、毎回イチからやり直しなんです」
１９年に目まいや吐き気を伴う低髄液圧症候群を発症したと発表。同年の公演を「スポットライトを浴びるとどこだか分からなくなって、とにかく気力でやっていました」と回想し、２１年にも３度目の再発をしたことを告白した。
だが、女優人生で「切っても切り離せない、一番誇りに思っている役」。転機となった作品だけに「やりたい気持ちがあるからやってみたい。日々の生活に気をつけて挑みたい」と再挑戦を決めた。
ブロードウェイデビュー時は「訳分からなくって、とにかく自分のセリフを言えるかどうか」と心配がつきなかったが、公演を積み重ねて「言葉を楽しむようになれた。その日その日の会話やセッションを前より楽しめるようになった」と成長を実感している。
作品への思いを「私の中で不滅。関われることを誇りに思っている」と感謝。本番に向けて「（前回まで）チャーミングで作っていったけど、やり始めて１０年たったので、少し削りながら大人のロキシーができたら」と進化を誓った。
１月１３日からはネットフリックスの主演ドラマ「新聞記者」が全世界配信される。新年から注目必至の米倉は「私の中で好奇心という物は“消えたら終わり”だと思っている。２０２２年も新しい挑戦をしたい」と、日々まい進を誓った。
米倉涼子 病と挑むブロードウェイ １１月に４度目聖地でミュージカル主演
