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藤井聡太竜王 新年の誓い 目指す「道」は続く“強くなるため”ブレずに見据える

 「道」と揮毫(きごう)した色紙を掲げる藤井聡太竜王(撮影・高石航平)

 「道」と揮毫(きごう)した色紙を掲げる藤井聡太竜王(撮影・高石航平)

 将棋の藤井聡太竜王(19=王位・叡王棋聖)がこのたび、デイリースポーツなどの新春インタビューに応じた。タイトル数を四冠に伸ばした昨年を「非常に充実した一年」と回顧。新年に向けて色紙に「道」としたため、「強くなる」という最終目標のため「ブレずに見据えていきたい」と力強く語った。

 藤井竜王は最年少タイトル達成、二冠を獲得した2020年に続き、昨年も6月の棋聖戦(防衛)を皮切りに、王位戦(同)、叡王戦(獲得)、竜王戦(同)と4つのタイトル戦を制した。

 「強くなることが目標」と語ってきた、その強さとは「長期的に見て結果がこれまでより出ていること」といい、「内容的にこれまでより将棋の理解が深まって、直前の対局より深く考えられることを目指していきたい」と力を込めた。

 日々の対局でも「適切に判断できないことが常にある」という。昨年は序盤への理解が深まったと、成長を実感している。

 5歳で始めた将棋は「負けをひとまず受け入れて次につなげることは、将棋を通じてできるようになってきた」と成長につながった。今後の人生設計も「現時点ではプレーヤーとして、しっかり強くなるために取り組むのが中心」と、将棋にささげる覚悟だ。

 新年に向けては「道」と揮ごう。「強くなることを常に目標にして取り組んできたので、『道』というのをブレないように見据えて進んでいきたい。強くなる決まった方法はないので、常に試行錯誤しながらですが、そのぶん前に進んだときの充実感はあるのかな」と思いを明かした。

 今年は名人を除く最大七冠まで獲得可能。渡辺明王将に挑戦する9、10日開幕の王将戦からスタートする。正月は「その準備をする」という。

 新八冠制覇は「特に意識するところではない」としつつも「やはり実力を付けていくしかないのかな」と気を引き締める。今年も前人未到の八冠への道を、確かに歩んでいく。

 

参照元https://www.daily.co.jp/