道草

日々の出来事と芸能とその他

奥平大兼「新鮮です」2年ぶり2度目映画出演「マイスモールランド」

劇中の奥平大兼

劇中の奥平大兼

 俳優の奥平大兼(18)が、映画「マイスモールランド」(来年初夏公開)で、ViVi専属モデルで本作が女優デビュー作となる主演・嵐莉菜(17)の相手役を演じることが17日、分かった。初オーディションで大抜てきされ、新人賞を総なめにしたデビュー作「MOTHER マザー」以来、2年ぶり2度目の映画出演。原点回帰で成長した姿を銀幕に焼き付け、俳優としてまた一段、階段を登っている。

 スタート地点に立たせてくれた銀幕に帰り、奥平は「映画から始まったという思いがあるので、2年ぶりに戻ることができて新鮮な気持ちになりました」と喜びをかみしめた。

 当時15歳、演技未経験ながら長澤まさみの息子役をオーディションで勝ち取った「マザー」では、鬼母との複雑な関係に苦悩する少年の葛藤を、繊細かつ存在感たっぷりに好演。、ブルーリボン賞日本アカデミー賞キネマ旬報など多くの新人賞を得た。その後は「恋する母たち」「ネメシス」などドラマ畑を歩くも、経験を重ねるごとに演技の壁を感じていたという。

 「マイスモールランド」では、在日クルド人のヒロインと淡い恋模様を見せる青年役。本作もオーディションでつかみ取ったが「『マザー』の時は何も分からなかったので、OKをもらえるだけでうれしかったんです。でも、色んな現場を経験したことで自分の中で考え過ぎてしまって、壁を感じている時期でした」と振り返る。

 迷いを川和田恵真監督に相談すると、返ってきたのは「自分が思ってる以上に大丈夫。目の前のことだけやってみよう」の言葉。役やセリフも奥平本人に近いものに修正されていき「最後の方は『お芝居していたのかな?』ってくらい、演じているのか分からなくなる瞬間もありました」と、吹っ切れる節目の作品になった。

 映画で世に出て、映画でひと皮むけた奥平。「このタイミングでこの作品に出られて良かった」と初心に戻り、着実なステップアップを記している。

  ◇  ◇

 奥平大兼(おくだいら・だいけん)2003年9月20日生まれ、東京都出身。中1の時に渋谷でスカウトされる。18年11月に初めて受けたオーディションで映画「MOTHER マザー」(20年7月公開)のメインキャストに抜てきされてデビュー。20年10月クールの「恋する母たち」でドラマ初出演。放映中のアフラック生命保険のCMで吉田羊と親子役を演じている。空手初段で、全国武道空手道交流大会「形」での優勝経験あり。

 

参照元https://www.daily.co.jp/