8月24日、『放送倫理・番組向上機構』(以下:BPO)の青少年委員会が、「痛みを伴うことを笑いの対象にするバラエティー番組」を審議の対象にすると発表。〝とある番組〟の人気企画が、存続の危機に瀕している。
ネット上で心配の声が寄せられているのは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の年末特番。笑ってしまうと臀部を強く叩かれるという内容で、笑いたくない挑戦者と笑わせたい番組側の駆け引きがお茶の間に支持されているのだが…。
青少年委員会はこういった番組に寄せられた「いじめを助長する」「不快だ」という意見を尊重し、痛みを伴うバラエティー番組を審議の対象にしたという。早速、9月から番組名を特定せずに審議を行い、意見をまとめるそうだ。
これからますます加速するテレビ離れますますバラエティーへの規制が強くなるということで、ネット上には、
《実質ガキ使狙い撃ちで草》
《隔世の感。ガキ使とか終わるんじゃないか》
《ガキ使とかは駄目になるん? てかこんなんじゃTVなんてそれこそ面白くなくなるし、見なくなるよね…》
《またお笑いの幅が狭まる。まじでやめて欲しい。笑う事、笑顔になる事で救われる人もいるのに》
《年末のガキ使、消えるのか…?》
《苦痛を伴う笑いをBPO審議ってことはガキ使終わりだな。ケツしばくし》
《大晦日のガキ使終わっちゃうね…》などの心配の声が相次いでいる。世論を尊重するのは大変結構だが、果たして本当にそれでいいのだろうか?
番組を心の底から楽しんでいる人は、わざわざ意見をしない。視聴率も安定していることから、国民がバラエティーに好意的なのは間違いないだろう。しかし、BPOは一部の批判的な声に屈して、テレビ番組から表現の自由を奪おうとしている。
『ダウンタウン』松本人志は過去に「百歩譲ってオレの番組が子どもに悪影響だったとしよう。でも、それなら親であるあなた方が、『マネしてはいけませんよ』と言えばいい。たかだか一時間の番組の、ほんの数分間の1コーナーの影響力に、あなたたち親の影響力は劣っているのか?」という名言を残したといわれている。
漫画やアニメなどにも言えるが、行き過ぎた規制は言論弾圧になりかねない。今回の一件で、テレビ離れが加速しなければいいのだが…。