2021年年末、日本テレビでは恒例となっていた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないシリーズ』の放送がなく、代わりに『笑って年越したい!笑う大晦日』が放送された。
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毎年の楽しみにしていた視聴者からは残念がる声があったが、コロナ禍もあって思ったような収録ができず、結果的に放送されることはなかった。『ガキ使』は、同局で30年以上放送されている老舗番組ではあるものの、ここ最近では視聴率5%以下(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を取ることもあるなど、振るっていない。それでも終了しない理由は様々ある。たとえば、年末の『笑ってはいけない』の視聴率。マンネリ化が指摘されることがあるが、それでも地上波の横並びでは負けなしなのだ。
「『笑ってはいけない』シリーズのBlu-ray&DVDの売り上げは合わせて500万枚を突破、日本テレビ系の番組をアーカイブで観られるHuluのランキングにも上位に入っています。レギュラー放送で生まれた企画やノリが『笑ってはいけない』に反映されることもあるため、終わらせるわけにはいかないんです」(芸能ライター)
しかし、今回休止となると売り上げが見込めなくなってしまう。Huluではアーカイブが残るものの、無料配信ポータルサイト『TVer』(通常は約1週間見逃し視聴できる)では、いまだ対応していない。そういったこともあってレギュラー放送の“目に見えた”結果が出づらい状況になっているのだ。
そんな『ガキ使』が参考にすべき番組があるという。それがテレビ東京で放送されている『ゴッドタン』だ。いまや大物になったおぎやはぎや劇団ひとりが出演する同番組。ガキ使よりも深い時間でスポンサーも取りづらい枠だが、10年以上番組が継続できているのは、なぜなのだろうか。
「『ゴッドタン』はTVerでも配信されていて、人気ドラマと並び毎週のように上位にランクイン。DVDやグッズの売り上げも好調ですし、日本武道館やさいたまスーパーアリーナでイベントを打てば、プラチナチケットに。企画が派生して映画に進出したこともありました。ちなみに、同番組のDVDはローソンとHMV専売。ローソンがスポンサー的なポジションになってくれるなど、局にも還元しているから終わらないのだと思います。一方、『ガキ使』もDVDは出していますが、『発売記念イベント』にダウンタウンが登壇するわけでもないため、話題性に乏しい。Tverに進出して番組が上位にランクインをしたり、イベントを打ってダウンタウンに出てもらったりするなど、何かしらの手を打たないと、終了になることだってあると思います」(同上)
ダウンタウンはいまだにカリスマ芸人として老若男女から愛されている。彼らをうまく使って、時代に対応した番組作りをしてほしいものだ。