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世界的な建築家の磯崎新さん死去、91歳

磯崎新さん(2019年9月27日撮影)

 世界的な建築家で、思想や芸術を横断する評論活動でも知られた磯崎新(いそざき・あらた)さんが28日、老衰のため、那覇市内の自宅で死去した。91歳だった。葬儀は近親者で行う。喪主は長男、宙(ひろし)氏。

磯崎新さん(2019年9月27日撮影)
磯崎新さん(2019年9月27日撮影)

 大分市生まれ。東大大学院で日本の戦後建築を先導した丹下健三の研究室に入り、黒川紀章らと「東京計画1960」などの都市構想に参画。在学中から設計を始め、63年に「磯崎新アトリエ」を設立した。70年の大阪万博では師の丹下が設計した「お祭り広場」の装置設計を担当。音響や照明をコンピューター制御する先駆的試みを行った。

 また、空襲の焼け跡に立った原体験を基に「廃墟」「建築の解体」などの言葉を掲げて評論も展開。国内外の前衛芸術家や文学者、思想家と交わり、設計と文明批評を一体的に行った。代表作に群馬県立近代美術館、米ロサンゼルス現代美術館、水戸芸術館、ディズニー本社ビルなどがある。

 2019年に「建築界のノーベル賞」とされる米プリツカー建築賞を受賞。ほかに日本建築学会特別賞、英国王立建築協会ゴールドメダル、毎日芸術賞、朝日賞。

参照元https://www.msn.com/