2人の日本人アスリートが、世界にその名を轟かせている。一人目は、ご存じメジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平(28)。
「3月に開幕するWBCに向け、調整も万全。先日、米メディアMLBネットワークラジオが“2023年シーズンのトップ10選手”を発表しましたが、大谷は1位に選ばれました。今季のメジャーも彼が中心になるはず」(スポーツ紙記者)
そして、もう一人が、昨年のワールドカップで“三笘の1ミリ”を演じた三笘薫(25=ブライトン)だ。サッカー解説者の城彰二氏も、三笘の活躍を絶賛する。
「ハイレベルなイングランドプレミアリーグで、公式戦3試合連続ゴールを決めるなど、評価はうなぎ上りになっています。個人的には、今までの日本人選手の中で、最もビッグクラブで活躍する可能性が高い選手だと思います」
■目標達成シートと人生計画表
この日本を代表する大谷と三笘には、競技は違えど、いくつもの共通点がある。
その一つが“夢ノート”の存在だ。
「大谷は小学生時代から野球ノートを書いていました。高校1年生時に書いた目標達成シートと人生計画表も具体的に書き込まれており、注目されました」(前出のスポーツ紙記者)
目標達成シートとは、「ドラ1 8球団」という大目標を立て、そのために「体づくり」「人間性」など、達成に必要と思われる細かな目標を立てるもの。
人生計画表には、「22歳サイヤング賞」「27歳 WBC日本代表」や「MVP」と綴られていたが、それらは実現しているのだ。
「実は三笘も、川崎(神奈川県)の名門サッカー少年団に所属していた当時から、毎日、ノートをつけていたんです。
そこには日々の反省に加え、短期、中期、長期の目標が書かれていたようです」(協会関係者)
■ストイックに野球に打ち込んで
自らの夢を実現するための詳細な“設計図”に加え、目標に向け、ストイックに自身を追い込んでいるのも両者に共通するところ。
大リーグ評論家の福島良一氏が言う。
「ゴシップ記事が出ないのが、大谷が野球中心の生活を送っている証拠。恋人関連はもちろん、友人との会食すらも報じられません。チームメイトのマイク・トラウトも、“ショーヘイは野球をして、寝て、また野球をしての生活”と語っていましたね」
■サッカー一筋、徹底的な栄養管理で強靭な肉体を
三笘も同様にサッカー一筋。前出の関係者が明かす。
「体の成長が遅かった三笘は、川崎フロンターレのユース時代から、とにかくドリブルを磨き続けた。食事に関しても、白米を10グラム単位で微調整するなど、徹底的な栄養管理で強靭な肉体を手に入れたんです。試合後、飲み歩くこともないそうです」
前出の城氏は、「三笘は経歴からして他の選手とは違う」と話す。
「彼はユースからトップチームへの昇格を断り、筑波大学に進学しました。“いろいろなサッカーを経験したい”とあえて大学サッカーを選んだのは、うまくなりたいという気持ちに加え、冷静に状況判断ができるから。これも三笘選手のすごさだと思います」(前同)
競技は違えど、超一流には、超一流たるゆえんがあるようだ。