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豊原江理佳“ミュージカルの星”羽ばたきたい 55年ぶり上演の名作でヒロイン

 パワフルな歌声を武器に数々のミュージカル作品に出演する豊原江理佳(撮影・棚橋慶太)

 パワフルな歌声を武器に数々のミュージカル作品に出演する豊原江理佳(撮影・棚橋慶太)

 女優の豊原江理佳(26)が、東宝ミュージカルでは55年ぶりの上演となるミュージカル「The Fantasticks」(10月23日~11月14日まで、日比谷シアタークリエ)でヒロイン・ルイーザ役を務める。

 「The-」は、米ミュージカル史上最長連続上演を記録した不朽の名作で、ロマンチックで普遍的なラブストーリー。豊原は「人と関わる機会が減った現代の人たちに改めて考える機会を作れるような作品になる」と期待を込める。父親に反対されながらも隣人・マット(岡宮来夢)への純愛を貫くルイーザ。自身にも通ずる部分があるそうで「私もとことん好きになるタイプ。“恋は盲目であってこそ”だと思っています」と照れながら打ち明けた。

 12歳でミュージカル「アニー」のアニー役という華々しいデビューを飾ってからは、芸能の道へ進む選択肢もあったが、両親の意向もあり一般の中高に進学した。父がドミニカ共和国出身という、ハーフの出自に悩んだ高校時代は、映画が心のより所だった。「アイデンティティーを考えていた時に、いろんな映画に刺激を受け、そこで仕事にしたいというスイッチが入りました」

 憧れだった本場の演技を学ぶためニューヨークへ単身留学した。帰国後は、パワフルな歌声を武器に数々のミュージカル作品に出演を重ね、ミュージカル女優としての地位を確立。15日からは、主要キャラを演じる舞台「呪術廻戦」(31日まで、東京・天王洲 銀河劇場)が開幕。昨年には、映画「キネマの神様」で念願の銀幕デビューも果たした。

 「見てくださる方の心に寄り添うような作品に携わりたい」。映画に救われた過去に決意した変わらぬ思いを胸に、さまざまなステージで羽ばたいていく。

 ◆豊原江理佳(とよはら・えりか)1996年4月8日生まれ、ドミニカ共和国出身。2008年、ミュージカル「アニー」の主演・アニー役でデビュー。2015年、ニューヨークへ単身留学。帰国後、ミュージカル「アップル・ツリー」への出演を皮切りに、音楽劇「マリウス」やミュージカル「5DAYS 辺境のロミオとジュリエット」「タイタニック」、「ゆびさきと恋々」など数多くのミュージカル作品に出演。身長156センチ。

 

 インタビューに答える豊原江理佳(撮影・棚橋慶太)
 インタビューに答える豊原江理佳(撮影・棚橋慶太)

参照元https://www.daily.co.jp/