「フローラS・G2」(24日、東京)
タフさが売りのパーソナルハイが、大舞台への権利獲りを狙う。前走の桜花賞は他馬と接触する場面があったものの、ひるまずに伸びて勝ち馬と0秒2差の6着。中1週だが、調整は順調そのものだ。パンサラッサで世界を制した矢作師&吉田豊の強力ペアが、確かな素質を持つディープインパクト産駒とともに、今度は府中を舞台に躍動する。
最高のコンビで樫への切符をつかみ取る。桜花賞6着から参戦するパーソナルハイは、3月のドバイターフで世界を沸かせたパンサラッサと同じ矢作師&吉田豊で臨む。前走はブービー17番人気ながら、勝ち馬から0秒2差に健闘。決して侮れない素質馬だ。
このタッグは過去5年の東京で連対率5割、22年は国内外で重賞2勝と絶好調。担当の福岡助手が「勢いに乗りたいですね」と期待が大きくなるのも当然だ。前走で惜しくもオークスの権利獲得は逃したが、「不利がありながらも、ひるまずに最後まで頑張ってくれた。脚質に幅が出たし、何より精神面の成長が感じられました。収穫は大きかったです」と悲観の色はない。
中2週→中1週とタフな臨戦過程になるものの、「本当にタフなんです。カイ食いに困ることはないですし、前走後もすぐにいつも通りの体重になったぐらいです。体は何の心配もありません」とキッパリ。「前走できっちり仕上がっていたので最終追い切りは軽めでしたが、順調に来ていると感じる動きでした」と、好調キープに手応えは十分だ。
今回は未勝利戦V以来の2000メートル戦。「オークス向きと思っていましたし、ジョッキーも“距離は延びていい”と前走後に言っていましたからね」と距離適性に自信をにじませる。桜花賞からフローラSに参戦して勝ったのは99年のスティンガーが最後で、00年以降は連対馬がいない。それでも勢いに乗るゴールデンコンビなら、不利なデータを打ち破っても不思議はない。