歌舞伎俳優の松本白鸚(79)が半世紀以上にわたり主演を務めるミュージカル「ラ・マンチャの男」(~28日、東京日生劇場)が6日、同劇場で初日を迎えた。1969年、落成間もない帝国劇場で日本初演。26歳から主演を務めてきたライフワーク作品が、今年で最終公演を迎える。大千秋楽まで計25公演を全力で駆け抜ける。
無事初日を終え、白鸚は「感無量の思いです」と感慨を表し、スタッフ、共演者、関係者への感謝を伝え、「そして何よりもうれしいのは、その都度、劇場へ足をお運びくださった多くのお客さまのおかげです。心より感謝申しあげます。本当に本当にありがとうございました」と最大級の感謝を贈った。
本公演では次女の女優・松たか子(44)が10年ぶり舞台共演で花を添えている。公演回数は今年で1332回到達予定。初演の翌70年には、白鸚が日本人で初めてブロードウェイから招待を受け単身渡米し舞台に立った。