「全国高校駅伝」(26日、たけびしスタジアム京都発着、女子=5区間)
仙台育英(宮城)が1区から一度も首位を譲ることのない完全優勝で2年ぶりの優勝を決めた。豊川(愛知)と4回で並んでいた大会優勝回数も5回目となり、単独トップとなった。
昨年3位の仙台育英はエースで米沢奈々香主将(3年)が号砲とともに飛び出し、2キロ過ぎには独走に入る。そのまま後続を寄せ付けず、19分15秒の好タイムで30秒のリードを得た。
エースが作った流れに乗り、2区の杉森心音(2年)、3区・山中菜摘(3年)も区間賞の快走。4区・渡辺来愛(1年)、5区アンカーの須郷柚菜(1年)も首位を譲らず。渡辺から須郷への1年生同士の中継でタスキを落とす珍しいハプニングが発生したが、問題にしない大差をつけていた。留学生に頼らない“純国産オーダー”で完全優勝で圧勝した。
米沢は「1区からトップでつないで残りの区間も1位で独占することを目標にしていたので良かった。(2位と)30秒もついているとは思わなかったのでうれしい」と笑顔で振り返った。
釜石慶太監督はエースの米沢を1区に起用する前半型のオーダーで狙い通りの完勝を導いた。当初、1区に杉森、5区に米沢を考えていたが、京都入り後に変更したという。「優勝を意識したのは1区で8割方。2区、3区の連続区間賞でほぼほぼ大丈夫だと。パーフェクト過ぎて怖い」と完全優勝を振り返る。「タスキを落とした以外は完璧でした」と笑顔で選手をたたえた。