10月29日に全国で公開される映画『そして、バトンは渡された』のジャパンプレミアが10月5日に開催され、マイナビウーマン編集部が参加してきました。
イベントには、主演の永野芽郁さんをはじめ、出演者の田中圭さん、石原さとみさん、稲垣来泉さん、市村正親さん、そして前田哲監督が登壇。映画撮影秘話などを和気あいあいと語ってくれました。
■出演にあたってのそれぞれの思い
主演の永野さんは、出演が決まる前から原作のファンだったのだとか。永野さんのお母さんも原作のファンで、「映画やドラマ化するときは、主人公を芽郁が演じてくれたらな」と話していたそう で、「普段は仕事について何も言わない母が、本作の主演が決まった際は『すごく楽しみにしているね』と応援してくれました」と笑顔で語っていました。
永野さんが演じる優子の父親・森宮役を演じる田中圭さんは、眼鏡とエプロンが印象的な役。今回は、役に合わせて眼鏡をかけての登場した田中さんと料理上手な森宮との共通点はあまりないと話しており、「共通点は“懐の広さ”ですかね(笑)」と語り、会場から思わず笑い声が上がる場面も。
映画では、優子と森宮の親子の他に、もう一組の親子が登場。石原さとみさん演じる梨花と、稲垣来泉さん演じるみぃたんです。お互いのことを「さとみちゃん」「くるみん」と呼び合うほどの仲で、撮影中もずっと遊んでいて、撮影前に疲れてしまうほどだったとか。実際に稲垣さんが話す姿を見守る石原さんの表情は、まるで本当の親子のような愛情を感じました。
シングルマザーの梨花を受け入れ、みぃたんにも愛情を深く注ぐ泉ヶ原さん役の市村正親さんは、「お金持ちという役柄は地でいけたかな? って思います(笑)」とジョークを飛ばし、キャストから笑みがこぼれる場面も。出演者の仲の良さが伺えるシーンでした。
今回、メガホンを取った前田監督は、「原作者の瀬尾さんから、優しく背中に手を添えてくれるような、大丈夫だよと耳元で囁いてくれるような優しい物語をバトンとして受け取って、スタッフ・キャストと一緒にそのバトンを観客に届けられたらいいなと思っていました。
」と語り、人との繋がりの大切さを顕著に感じる今だからこそ、ぜひ観てもらいたい作品に仕上がったと語りました。
■人柄が滲み出る撮影秘話
現場では、親子ごとの撮影シーンが多く、撮影時にあったそれぞれの秘話を公開。
永野さん・田中さんペアは、映画のキーとなる「卒業式」のエピソードを披露。永野さん演じる優子にとって大事なシーンでもある卒業式は、演技をしつつピアノも弾かなければいけないので、とても頭を使っていたそう。そんな時に、田中さんがケーキを差し入れてくれて、すごく嬉しかった! と永野さん。
なんと永野さんはピアノ未経験者。撮影の3カ月前 から練習を始めたそうで、その上達具合は共演者も驚くほど……。
一方の稲垣さんも石原さんとの印象に残る撮影シーンを問われると、「みぃたんが、ママに本を渡すときに、指にカレーのルーがついていて、その本を持てなくて、慌ててました(笑)」と、おっちょこちょいな一面が明かされたかと思うと、「それ、実は演技だったんです(笑)。でも、それを本当に焦っていたって思ってくれたら嬉しいです!」と石原さん。その場にいないとわからない貴重なエピソードに、会場が和みました。
■みんなの秘密公開……!?
映画には様々な「秘密」が隠されており、今回は共演者だからこそ知る秘密も暴露。
田中さんに「芽郁ちゃんはトマトが嫌い」、市村さんに「芽郁ちゃんは毎朝おかかのおにぎりを食べている」と暴露された永野さん。どちらも当たっているそうで、照れ笑いする姿が印象的でした。
他にも、「監督は赤が好き」や「くるみんは田中圭さんと大森南朋さんにだけいたずらをする」などの暴露話も。さらに稲垣さんは自ら秘密を告白! 7歳から10歳のみぃたんを演じるにあたり、しゃべり方や声、表情、動作などを微妙に変えていたそう。大人顔負けの女優魂に脱帽でした。
■これから映画を観る方へのメッセージ
最後に主演の永野さんと前田監督からメッセージが。
「この映画全体を通して、誰かを大切に想ったり、大切に想われたり、愛情深く何かを想うということがすごく素敵なんだなと改めて感じましたし、家族や友人、自分が大事にしたい人に何か言葉をかけたい想いでいっぱいになりました。皆さんにもそういう想いになっていただきたいです。」と永野さん。
前田監督は「僕は俳優さんが輝いたら映画も輝くと思っていますが、今回ほど輝きを見せていただいたのは感謝しかないし、観客に届けられることが喜ばしいです。今日がこの映画を観る最初のお客さん、初めてのバトンになるので、是非、今日観た感想をバトンに乗せて周りの人達にも渡して頂けたらありがたいです。」と、これから作品を観る方にメッセージをおくり、イベントは終了しました。
映画『そして、バトンは渡された』は、10月29日公開。 普遍的な親の愛情を描いた作品に、涙すること間違いなしです。ぜひ劇場でご覧ください。
■映画のあらすじ
4回苗字が変わっても前向きに生きる優子(永野芽郁)と義理の父森宮さん(田中圭)。そして、シングルマザーの梨花(石原さとみ)と義理の娘・みぃたん(稲垣来泉)。ある日、優子の元に届いた母からの手紙をきっかけに、2つの家族が紐解かれていくー。優子が初めて家族の《命をかけた嘘》を知り、想像を超える愛に気付く物語。映画のラスト、驚きと感動であなたの幸せな涙があふれ出す。