[画像を見る] うだるような炎天下、外へ出ようものならすぐにぐったりと
疲労を感じ始めることだろう。だが、なぜ暑い日には疲弊してしまうのだろうか?
その理由はシンプルだ。
・体が体温を下げようとしているから 体が懸命になって体温を下げようとしているからだ。
この余計な作業のせいで疲れてしまう。
暑い日、体は体温を維持するためにいくつかの調整を行なっている。例えば、血管を広げて皮膚表面まで血液が流れやすいようにする。
こうすることで血液の熱を逃がすことができるので、冷却が進む。暑くなると肌が赤みを帯びる人がいるのもこのためだ。
また汗を流す。汗が蒸発することで皮膚は冷却される。しかしこれを行うために心拍数や新陳
代謝率(体が機能するうえで必要なカロリーの量)が上がる。
こうした結果、やがて疲れて眠くなってくる。
[画像を見る]・脱水状態に拍車がかかる また多くの人は軽い脱水状態で生活している。暑い日に汗をかけば、脱水症状が悪化する。その症状が
疲労となって表れるのである。
日光による皮膚のダメージも脱水症状を悪化させる。日光が皮膚に当たると色素沈着が変わったり、シワや火傷ができたりする。そうした化学的な変化も
疲労の原因である。体がダメージを修復しようとするからだ。
・日焼けは体の体温調整機能を阻害する 日焼けは体の体温調整機能を阻害する。
皮膚の日焼けを修復しようと、体の別の部分から体液が流用されてくるためである。
つまり発汗のための体液が減るということだ。