ドジャースの大谷翔平選手が2戦連続の決勝適時打を放つなど5打数3安打1打点と躍動。チームはパドレスに逆転勝利し、3年連続22度目の地区優勝を果たした。
今季最終戦の本拠地で一気に沸き返ったのが2点を追う七回だ。スミスの同点2ランで苦しめられたマスグローブをとらえた。さらになおも1死一、二塁で打席を迎えた大谷。左腕のスライダーを強引に引っ張り込むと、打球は一、二塁間を破った。
一塁ベースへ向かう際に絶叫&ガッツポーズを見せ、二塁ベース上では三塁ベンチに向かって「カモーン!!」と両手を振り上げた。さらにベッツのタイムリーで一気に二塁から生還。シーズン131得点とし、ロサンゼルス移転後ではフリーマンに並んで最多タイとなる記録だ。
ベッツも一塁ベースで絶叫。本拠地で優勝を決めるという強い決意がにじんだ。大谷は六回先頭の第3打席でも一、二塁間を破る安打で9試合連続安打をマーク。マルチ安打は60度目の大台となった。さらに八回は松井裕樹との対戦で左前に技ありの二塁打だ。これで13度目の1試合3安打、シーズン400塁打にも到達した。
本拠地の観客動員は5万2443人。今季20度目の完売で、トータルの動員数は394万1251人。2019年に次ぐ球団史上2位の記録で、大谷が加入したことで盛り上がりを見せたシーズンになった。
これでドジャースは2022年から3年連続で地区優勝を果たした。大谷にとっては悲願の優勝、そしてプレーオフ進出。フリーマンの故障がどれだけの影響を及ぼすか定かではないが、ワールドシリーズ制覇へまた一つ、ドジャースは階段を上がった。
ロバーツ監督は「グレート!」と選手をたたえ、スタンドに向かって「レッツゴー!」とプレーオフに向けて呼びかけた。さらに大谷とハグをかわした指揮官。スタンドが歓喜に包まれていた。