福岡 女性刺殺事件 現場付近に女性の勤務先 犯人は職場把握か
16日夜、福岡市のJR博多駅近くの路上で女性が男に刃物で刺されて死亡した事件で、女性が事件現場近くの会社に勤めていたことが捜査関係者への取材でわかりました。警察は男が女性の職場や通勤経路を把握していたとみて行方を捜査しています。
16日午後6時すぎ、福岡市博多区のJR博多駅近くの路上で福岡県那珂川市の会社員、川野美樹さん(38)が男に刃物で刺されて死亡し、警察は殺人事件として、現場から逃げた30代から50代くらいの男の行方を捜査しています。
捜査関係者によりますと、川野さんは事件現場近くの会社に勤めていたということです。
また会社の関係者によりますと、通常夕方6時ごろが退勤時刻だということで、職場から博多駅方面に歩いているところを男に襲われたとみられるということです。
警察は、男が川野さんの職場や通勤経路などを把握していたとみて、周辺の防犯カメラを分析するなどして、詳しく調べています。
また警察によりますと、川野さんは以前、男女間のトラブルについて県内の警察署に相談していて、相手の男性は現在、所在がわからなくなっているということで警察は事件との関連を調べています。川野さんの親族や会社の同僚は
亡くなった川野さんについて、親族の女性は「性格は明るくて人に恨まれるような人ではありませんでした。親せきの子ではあるけれど自分の孫や娘のような感じで、1週間に1回は必ず会って仕事の話などをしていたので、事件のことを聞いてショックです」と話していました。
親族の男性は「孫みたいに育てていたので、なんと言っていいかわかりません。はらわたが煮えくりかえる気持ちです。犯人には刑を受けてもらわないといけない」と話していました。また、川野さんが以前、男女間のトラブルについて警察に相談していたことに関連して「3回くらい警察に相談したと聞いているがどんな相談をしたかはわかりません。1年ちょっとくらいつきあっていたのではないか」と話していました。
また川野さんと同じ会社で働いていた同僚は「転職で入社してきましたがとても優秀な方でした。同じ部署で働くスタッフがミスをした時に、そのスタッフだけでなく関係する別のスタッフにも意見を聞いてどうしたら改善できるのかなどいつも一緒に考えてくれる頼れる先輩でした」と話していました。現場近くの地下商店街の理事長は
事件現場近くにある地下商店街の金子英信理事長は事件の現場となった場所について「オフィスなどのビルも多いが、インバウンドが多くなってからはホテルも増えている。不特定多数の人が多く通る場所で、通勤する人や駅を利用する人も通る。事件が起きたのは帰宅時間帯にあたり通る人はけっこう多かったと思う」と話していました。
また、JR博多駅の近くで凶悪な事件が起きたことについて「福岡の玄関口と自負しているような場所で、事件が起きてびっくりした。治安がいいところだと思っていたし、にぎわいが戻ってきている中で事件が起こったことは遺憾に思います」と話していました。現場周辺の小学校では警察官などが警戒