清原果耶(20)主演のドラマ『invent城塚翡翠倒叙集』(日本テレビ系)が12月25日に最終回を迎えた。
同作は作家の相沢沙呼(あいざわ・さこ/39)氏による推理小説『城塚翡翠シリーズ』(講談社)が原作。10月16日に『霊媒探偵・城塚翡翠』としてスタートし、『霊媒探偵』を5話(11月13日放送)で完結させ、そのまま“続編”の『城塚翡翠倒叙集』をそのまま同枠で続ける、という異例の構成が話題を呼んだ。
物語は霊媒師を名乗る清原演じる城塚翡翠(じょうづか・ひすい)と、瀬戸康史(34)演じるミステリー作家の香月史郎が、殺人事件を解決していくミステリードラマ。
“倒叙集”というタイトルからもうかがえるが、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』(フジテレビ系)を彷彿とさせる“仕掛け”や伏線回収でドラマファンをうならせた。
「しかし、話題性もどんどんなくなっていき……視聴率もまったく振るいませんでしたね。日曜22時30分というプライム帯の放送でしたが12月18日の世帯視聴率は4.6%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、コア視聴率も1.7%でしたからね。
それに原作者とのトラブルも報じられ、作品に味噌がついてしまいました」(制作会社関係者)
■原作者とのトラブルで清原果耶が撮影に臨めない事態に……
『倒叙集』の第1話が11月20日に放送されたにもかかわらず、翌週27日には第2話ではなく『霊媒探偵』の伏線を回収する「特別編」がオンエアされた。通常であれば『倒叙集』の1話放送前にやるようなことが起こってしまったのは、原作者とのトラブルが要因だと11月22日発売の『週刊女性』(主婦と生活社)が報じた。
「特別編」が放送されたのは、原作者の相沢氏の、ドラマが小説に忠実であってほしい、とするこだわりが強く、ドラマの制作陣や関係各所の希望がまったくと言っていいほど反映されず、主演の清原が撮影に臨めない状態になってしまったからだという。
さらに、脚本家にはベテランの黒岩勉氏(49)が内定していたものの、相沢氏の口出しの多さから辞退したこと、“脚本協力”の肩書ではあるが相沢氏が実質まるまる1話分担当した回もあったとも報じた。
■原作者が“意味深ツイート”で不満を吐露
11月29日には同誌のWEBメディア『週刊女性PRIME』もこの一件を報じたことで、多くの人の耳目に触れたこともあってか、同日、相沢氏はツイッターで「被害を受けて困ってるのは僕の方ですが、それは……」「これは一般論ですが、原作者が原作を護るのは当然のことですし、ミステリの場合、ロジックの不備や不成立に気付いたら指摘するのは当たり前のことです」と意味深な投稿を連発して波紋を広げた。
「相沢氏は最後まで意味深な投稿をしていましたね。制作サイドと相当な確執があったのでしょうね……。
低視聴率に原作者とのトラブルと、ストーリーや俳優陣の演技はよかったものの、ドラマは有終の美を飾れたとは言い難いですよね。
そんな厳しいなかにあって清原さん演じる翡翠のアシスタントである千和崎真(ちわさき・まこと)を演じた小芝風花さん(25)の株は、下がるどころか上がりまくっているんです」(芸能プロ関係者)
視聴者からも、主演の清原とともに小芝への高評価の声が、多数SNSにも寄せられている。
《清原果耶ちゃんも小芝風花ちゃんも可愛いし演技は上手いし見応えたっぷりすぎた》
《ひすまこ(清原果耶×小芝風花)尊い》
《翡翠ちゃんは清原果耶ちゃんで本当に良かったし、真ちゃんも小芝風花ちゃんで本当に良かったな》
《小芝風花さんが助手で贅沢と思ったが清原果耶さんとのコンビは見所あり》などなど、名演技を見せた若手女優コンビへの称賛の声は止まない。
■主演女優クラスの小芝風花が3番手に回ったことが奏功!?
『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)や『彼女はキレイだった』(フジテレビ系)など、主演やヒロインを務めることが多い主演女優クラスの小芝が、『城塚翡翠』では3番手に回り、テレビマンを驚かせたという。
「結果的に、小芝さんは主演を受けなくてよかったとも言われていますね。裏を返せば、自身の演技は非常に素晴らしかったのですが、清原さんは『城塚翡翠』で主演を張ったことでダメージを負ってしまったということになってしまいますが……。
実際、小芝さんには新規のオファーが絶えないんです。来年4月クールにはテレビ朝日の金曜23時15分からの『金曜ナイトドラマ』枠での主演が内定しているといいます。また、同じ来年4月クールに日テレの日曜22時30分、『城塚翡翠』と同じ『日曜ドラマ』枠の作品への出演も噂されていました。
ただ同クールの2本のドラマにそれぞれメインキャストで出ることは考えづらい。『日曜ドラマ』のほうはキャスト候補に名前が挙がっていた――ぐらいなのかもしれません」(前同)
■23年7月クールには「月10ドラマ」で主演か
2023年1月クールに草なぎ剛(48)が主演を務める『罠の戦争』(カンテレ制作、フジテレビ系)が控えている月曜22時の「月10」枠でも、小芝の主演ドラマが検討されているという。
「来年7月クールに『月10』枠で“小芝さんを主演に”という話が持ち上がっているんです。ドラマは転職にまつわるストーリーで、相手役には成田凌さん(29)がキャスティングされるというところまで、具体的に話が進んでいるようですよ」(前出の芸能プロ関係者)
『城塚翡翠』には味噌がついてしまったものの、小芝は女優としてさらなる高みへと昇り詰めようとしているようだ――。