8月2日に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系)で飛び出たマツコ・デラックス(49)のある発言を巡って、視聴者たちが論争を繰り広げている。
この日のテーマは「アニメ聖地巡礼の世界」。鯛さん、刑部慶太郎さん、そして軟軟冰(ビンビン)さんの3人の案内人が登場し、それぞれの推しアニメと、それにまつわる聖地について熱く語るという構成になっていた。さほどアニメに興味がないと思われるマツコだが、そこはさすが名MC。アニメ愛が高まって熱弁する3人の案内人に対して、「(そんなに聖地巡礼ばかりして)暇なの?」と愛ある毒舌を織り交ぜつつ、聖地巡礼に対して理解を示していた。
そんなアニメの聖地巡礼の経済効果は非常に高く、アニメ『らき☆すた』の舞台である埼玉県久喜市鷲宮町だけでも31億円、全国的に見ると数百億円もの経済効果があるという。そのことを知ったマツコは「オタクは金を使う。オタクが経済支えてるわよ」と感嘆の声をあげていた。
このマツコの発言に、番組を見ていた視聴者は敏感に反応。「前はアニメオタクやゲームオタクっていうとバカにされていた世界だったけど、今や日本を代表する文化になってる感があるし、ある程度知名度がある人にこんな事を言われると嬉しいね。オタク冥利に尽きるとはこの事やね。マツコさん、あざーす」「これはオタクに対しての最高の誉め言葉だろ」「アニオタだけじゃなく、いろんなオタクの推しへの原動力はどんな政治家や偉い人の言動よりも効果はすごいんですよ。昭和の偏った古い考えは捨てろ」などと、絶賛の声が多くみられた。
しかし、その一方でこの発言に懐疑的な声も多く、「こういうマツコの発言で調子に乗るオタクってマジでうざい」「マツコさん、あんまりオタクを勘違いさせること言わないでよ。内輪のノリで騒いでいるだけなんだから」「この発言でまたオタクが聖地に殺到すると思うとうんざりする」と、オタクを必要以上にたたえることに対して疑問の声も少なくなかった。
「鉄オタのマナー違反はよく知られていますが、アニメの世界でもルールを守らずに聖地巡礼をするオタクが問題になっていますからね。空気を読まずに一方的に話をするオタクもいて、それをうざいと感じる人もまだまだ少なくないようです」(芸能ライター)
昔に比べて市民権を得たように思えるオタクの存在だが、それはそれでまた新しい問題を生み出しているようだ。