俳優の古川雄輝と声優の小林千晃、大須賀純が17日、中国映画『あなたがここにいてほしい』日本語吹替え版完成披露上映会舞台挨拶に登壇し、アフレコ挑戦の舞台裏を語った。
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『あなたがここにいてほしい』は、新鋭シャー・モーが監督。中国のバレンタインデーに当たる2021年5月20日に公開され、興行収入65億円を超える大ヒットを記録した。本作が初のアフレコ挑戦となった古川は「何もわからない状態で台本をいただいたのですが、役者の台本と違って秒数が書いてあったり、普段やっている台本にはない息のセリフがあったりして、『どうしよう』ってなりました」と慌ててしまったそう。
頼りにしたのは、舞台で共演する声優の平野綾。「平野さんに真っ先に聞きに行って、『ME(ミュージック・エフェクト)ってどういう意味?』とか『チキンは食べながらやるの?』と質問して、指を口に入れる方法やベロを噛むやり方も教えてもらいました」と指導を受けた。努力の甲斐あって、共演者の小林と大須賀に「全然違和感がない。すんなり入ってきた」と絶賛されると、「うれしい」と顔をほころばせた。
作品について、古川は「ちょうど別の撮影の合間に見たんですが、引き込まれすぎて気持ちを戻すのが大変なくらいの『ザ・純愛映画』」と胸を鷲掴みにされた様子。小林も「中国社会の恋愛事情は日本とけっこう違って、中国の歴史を学ぶ機会にもなった」と得るものが多かったと話した。大須賀は「10年間一緒にいた2人の世界が、きれいにまた残酷にも描かれていて、個人的に好きな作品」と語った。
映画にちなんだ初恋トークで、小林が「小学校で足が速い女の子を好きになったんですが、中学に入ったら追い抜いちゃって身体能力の差に異性を感じました」と話すと、古川は「小学生くらいの時に、ハーフの子が英語がしゃべれたのがすごくカッコよく見えて好きだった記憶があります。同じクラスの吉田君もその子が好きで喧嘩になったんですが、そしたら仲良くなりました」と初恋からいつの間にか友情エピソードに変わっていた。
ヒロイン役の三森すずこは、この日、ビデオメッセージを寄せ、「初めて見た時、切なくて涙が止まらなくなってしまいました。2人の恋のやり取りは何度見ても泣けるので、ハンカチを手に見ていただければ」と純愛映画の本作をアピールした。