「七夕賞・G3」(10日、福島)
天皇賞・春4着から臨むヒートオンビートは6日、栗東坂路で最終調整。2週前の宝塚記念出走を目指していたとあって、既に戦闘態勢は整っており、単走馬なりのソフト仕上げでも状態はキープできている。大目標を除外された無念を、初タイトル奪取で晴らしたい。
重賞初Vを狙うヒートオンビートは栗東坂路で最終追い。既に馬体ができている上に、酷暑中での輸送を控えているとあって実にソフトな内容。単走馬なりで4F57秒6-42秒2-13秒5を刻んだ。
2週前の宝塚記念を目指していたが、賞金面で無念の除外に。「しっかりと仕上げていたので今週ハードに追う必要はなかった。状態はキープしていますね」と友道師がアピールするように、馬体は研ぎ澄まされている。
前走の天皇賞・春はG1初挑戦にもかかわらず、4着と健闘。メンコを装着した効果で集中力がアップし、課題としていた精神面の不安定な部分をクリアするには十分過ぎる内容だった。
3戦連続で手綱を取る池添は「天皇賞があの内容だったので宝塚記念での走りを見たかった、というのが正直なところでした。幅広い距離を走れるタイプですし、長く脚を使ってくれる。そこまで器用な馬じゃなく、跳びも大きいですが、小回りでも対応はしてくれると思う」と期待は大きい。
これまで重賞チャレンジは6回。白星こそないが、2着2回、3着2回で掲示板を外したのは21年の京都大賞典(8着)1回だけ。「秋へ向けて賞金をしっかり加算させ、次のステップへ向かいたい」と意気込む鞍上。底力を信じているからこそ、ローカルG3でタイトルは譲れない。