「米女子ゴルフ・ロッテ選手権・最終日」(16日、ホアカレイCC=パー72)
3打差からの逆転Vを狙った渋野日向子(23)=サントリー=は2打及ばなかったが、今季最高の2位で終えた。最終ラウンドは2バーディー、ボギーなしの70で、通算9アンダーだった。キム・ヒョージュ(韓国)が通算11アンダーで2日目からのトップを守り、ツアー5勝目を挙げた。
渋野が来季の米女子ツアーシード権をほぼ手中にした。今季初優勝こそ逃したが、2位となったことでシード権争いの指標となるポイントが498・625ポイントとなり、15位に浮上。シーズンを終えて80位までがシード権を得るが、昨年の80位が381・28ポイントだったことで、5戦目で確実にしたといえる。
納得の2位だった。逆転優勝へ、1打差を追って迎えたパー5の18番。「やっぱりイーグルを取らないと無理だろうな」と残り221ヤードの第2打で7番ウッドを強振。だが、ボールはグリーン手前のバンカーへ。直後に首位のキム・ヒョージュが重圧の中で第3打のアプローチをピンそばにつけると、渋野は笑顔で拍手した。
今回は4日間ともに安定したプレーを見せた。決勝2日間は強い風の中、フェアウエーを外したのは3度だけ。2日目の4ホール目から51ホール連続でボギーなしとするなど「2位だけど、自分の目指しているゴルフができた」と満足そうだ。
次週からは米本土に戻る。「英語もだんだん、いろんな単語を聞き取れるようになってきた。意味分からんけど。ラウンド中のストレスは全然ないんです。ご飯くらいは(スタッフを)手伝おうかな。帰ってきたらぼ~っと座っているだけだから」。しぶこの闘いはまだまだ続く。