1940~60年代にかけて、三船敏郎さん、宝田明さん、岡田眞澄さんら銀幕のスターを輩出したオーディション「東宝ニューフェイス」が“復活”することが6日、分かった。かつては男女対象だったが、男性オーディション「TOHO NEW FACE」として、表記を改めて実施。6年ぶり9回目となる女性オーディション「東宝シンデレラ」との同時開催となり、11月に最終審査が行われる。
昭和の銀幕スターを次々に生み出した伝説のオーディションが、半世紀以上の時をへて、令和によみがえることになった。東宝創立90周年プロジェクトとして、6年ぶりの「シンデレラ」と併せて始動する「TOHO NEW FACE」。終戦翌年の46年にスタートし、60年代後半まで続いた「ニューフェイス」のDNAを受け継ぎ、映像や演劇で幅広く活躍できる人材の発掘を目指す。
男性オーディション復活の意義を、東宝芸能の池田篤郎社長は「映画や舞台でイケメンを見たい方もおられる。両軸で才能を集めるのも使命」と説明。男女とも応募資格は10歳から22歳で、7日からエントリー開始となる。合宿審査には初代東宝シンデレラの沢口靖子(56)や5代シンデレラの長澤まさみ(34)らも参加予定。最終5次審査は11月6日に行われ、初代NEW FACEと9代目シンデレラが同時に決まる。
第7回シンデレラ(2011年)からは、グランプリ・上白石萌歌(22)、審査員特別賞・上白石萌音(24)、ニュージェネレーション賞・浜辺美波(21)が、そろって主演級へと成長。今回の告知映像で、オーディション以来11年ぶりとなる共演を果たした。
3人も審査に加わる予定で、萌歌は「(シンデレラは)今思えば私の人生の大きな分岐点でありスタート地点でした。勇気を振り絞って踏み出した一歩が、人生を変える大きな一歩になるはずです」とまだ見ぬ後輩へエール。萌音も「自信がないなら、『好き』という気持ちを信じてみるのもいいと思います」と金言を授けていた。