ペアフリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位で、“りくりゅう”の愛称で親しまれる三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)が127・97点を出し、合計199・55点で日本勢史上最高成績となる銀メダルを獲得した。
悔しさとうれしさが入り交じる演技だった。フリーはジャンプのミスが出る中で、何とか演技をまとめる形に。三浦は不安げな表情で点数を待ったが、演技終了時点で表彰台が確定。木原はダブルピースを作って喜んだ。表彰式では互いにメダルをかけあい、笑顔も見られた。
「あまり納得のいく演技ではなかった」と三浦が言えば、木原も「試合内容としてはベストな滑りをすることはできなかった」と振り返る。それでも快挙に違いはなく、木原は「こうしてメダルを10年ぶりに、このチームとして初めて獲得することができたので本当にうれしく思います。本当にパートナーに感謝しています」と喜んだ。
北京五輪では日本勢初となる7位入賞。世界選手権は北京五輪上位5組が不在の中ではあったが、12年に高橋成美、マービン・トラン組が3位になって以来、日本勢10年ぶりのメダル獲得となった。 今後は日本に帰国予定。アイスショーに出演した後、5月頃に拠点のカナダに向かい、来季のプログラムを作成するという。「見たことがないような技をチームで作っていきたい」と木原。三浦も「来シーズンに向けていい流れを作れるように頑張っていきたい」と意気込んだ。