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Novelbright 人気の波「まだ来ていない」3クール連続ドラマ主題歌担当も

 ドラマ「真犯人フラグ」で主題歌を担当するNovelbright(左から)沖聡次郎、ねぎ、竹中雄大、圭吾、山田海斗(撮影・伊藤笙子)

 ドラマ「真犯人フラグ」で主題歌を担当するNovelbright(左から)沖聡次郎、ねぎ、竹中雄大、圭吾、山田海斗(撮影・伊藤笙子)

 考察合戦が盛り上がりを見せている日本テレビ系の人気ドラマ「真犯人フラグ」(日曜、後10・30)の「真相編」が9日からスタートする。昨年10月からの2クール連続放送で、大阪発の5人組ロックバンド・Novelbrightが主題歌「seeker」を担当し、佳境を迎える物語を音楽で盛り立てる。昨年7月から3クールぶっ通しでドラマ主題歌を担当するなど、ノリにノっているバンドに話を聞いた。

 20年8月にメジャーデビューし、同年の日本レコード大賞新人賞を受賞。昨年7月クールのテレビ朝日系「漂着者」に続き、同10月から日本テレビ系「真犯人フラグ」で主題歌を担当するなど、活躍は昇竜の勢いながら、メンバーは「(人気の波は)まだ来ていないですね」と口をそろえる。

 13年に結成され、19年1月に現体制に。同年7月には「どチクショー路上ライブTOUR」と題し、投げ銭だけで全国5都市を回った。ベースの圭吾(26)が仕掛け人となり、路上ライブの様子をSNSに投稿。瞬く間にTwitterやTikTokで拡散され、“令和らしい売り方”で知名度を上げた。

 圭吾は「狙ってバズらせた。SNSの流行を感じて、路上に集まった人に『SNSにアップしてほしい』とアピールして、徐々に投稿数が増えていった形」と戦略的な広報活動を明かし、「納豆を取り合っていたようなバンドが、ご飯をおごり合うようなバンドになりました」と話す。

 着実に知名度を上げたが、コロナ禍でのデビューは前途多難だった。「自主でライブはやっているけど、フェスが中止になって、初見の人を取り込むことができない。表面上でちやほやされているのは感じますが、(人気の波が感じられないのは)ライブが思うようにできていないから」と苦悩も口にする。

 関西出身メンバーが多いバンドとあって、ライブ中のMCが売りの一つ。伸びやかなハイトーンボイスでファンを魅了するボーカルの竹中雄大(26)は「演奏も大事だけど、MCでそのライブの善しあしが決まる」と、客席と一体になるためにトークも怠らない。

 2月から全国14カ所15公演を回るツアーが開幕し、6月には初の日本武道館に立つ。数多くのバンドがしのぎを削る時代に「ライバルや目標はいない。自分らは自分」とメンバーは一致団結。竹中は「ライブという物の完全体をたくさんの方に届けられるようにしたい。コアなファンを取り込んでいきたい」とバンドの勢いを加速させることを誓った。

 ◇Novelbright(ノーベルブライト)2013年結成。メンバーの変遷を繰り返して19年1月にギター・沖聡次郎、山田海斗、ボーカル・竹中雄大、ドラム・ねぎ、ベース・圭吾の現体制に。20年8月に配信限定シングル「Sunnydrop」でメジャーデビュー。曲作りは山田&沖がトラックを作り竹中が歌詞とメロディーをのせる。配信限定シングルを中心にリリースしてきたが「真犯人フラグ」の主題歌「seeker」が初の円盤となった。

 

参照元https://www.daily.co.jp/