大阪府の吉村洋文知事は22日、大阪府庁で開催された第62回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議で、4人のオミクロン株陽性者が判明したことを明かした。うち1人は海外からの帰国者で、3人は家族で海外渡航歴なし、感染経路不明で市中感染にあたるとした。
吉村知事は「大阪府内で市中感染によるオミクロン株の陽性者が明らかになった。府民の皆さんは、大阪府内においてはオミクロン株の市中感染があるということを前提に基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」とした。3人については、入院しているが軽症とした。濃厚接触者は保健所で幅広く対象者をとって検査しているといい、「感染拡大を抑えていきたい」とした。
本部会議後の定例会見では市中感染の可能性があると聞いたときの受け止めについて「時間の問題だと思っていた。『そのときが来た』という印象」と振り返った。
また、「国内で初めてだと思う」というオミクロン株の市中感染を受け、人の動きが激しくなる年末年始に入ることも考慮し、飲食店に要請している同一テーブル4人以下、2時間程度以内の会食について継続が決まった。要請は当初は解除も考えられていた。
なお、海外からの帰国者のオミクロン株陽性者については、機内の陽性者の濃厚接触者扱いだったという。大阪府内のオミクロン株専用の濃厚接触者ホテルに入所し、検査の結果、陽性反応が出たという。すでに入院しているとした。