6月24日は初めて「空飛ぶ円盤」UFOが目撃されたケネス・アーノルド事件が発生した日で「世界UFO記念日」と呼ばれている。折しも今年はこの記念すべき日の翌日、現地時間25日の夕方にアメリカ国防総省のUFOに関する調査報告書がオンラインで公開され、UFOが注目された。
問題の報告書には「未確認空中現象(UAP)がもたらす脅威」に関する情報とその分析結果が記されていた。144の事例のうち正体が判明した物は1つのみで、アメリカ上空を正体不明の何かしらの物体が飛び回っているという事実は明らかになった。しかし、その正体や原理に迫ることは難しいという結論に終わっている。
米国防総省のUFO調査報告書の公開を受け、NASA長官がコメント
だが、この動きでこれまで謎の多かった過去のUFO事件に関しても動きが出てくるのではないか、という意見も出てきている。その代表格が「ロズウェル事件」だ。
1947年7月8日、ニューメキシコ州ロズウェル近郊の牧場に未確認飛行物体が墜落するのを多くの人が目撃。後にそれはアメリカ空軍の気球であることが判明したが、いまだに「宇宙人のUFOが墜落し、アメリカ政府がそれを隠ぺいするために計画を練ったもの」と考えられている。だが、前述のUFO調査報告書の公開などで情報の透明性が向上し、事件の真相が明らかになるかもしれないと考えるUFO研究家も存在している。
「未確認空中現象」の研究者であるRony Vernet氏もその一人だ。彼は「アメリカ政府が宇宙人との遭遇について一般市民にもっと情報を公開していくと言っているので、今後はロズウェル事件の夜に目撃者が見たことについてもっと詳しく知ることができるだろう」と主張している。
Vernet氏はDaily Starの取材に「私は、ロズウェル事件ではおそらく生物学的実体を持った起源不明の船の墜落を伴う大きな出来事があったと考えています。政治家や軍人、情報機関の関係者が公然と未確認空中現象について活発に議論しています。またオバマ元大統領も『空には説明できない何かが確かに存在する』と、これまでにない発言をしました。これからの数年間は、私たちが置かれている本当の現実が明らかになり、驚くべきものになるのではないでしょうか」と答えた。