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宮迫のかつての懐刀も…業界を支える芸人作家はこんなにいた

バカリズム
バカリズム

 10日に放送された俳優・竹野内豊主演のドラマ「イチケイのカラス」(フジテレビ系)第6話に、バカリズムが窃盗犯の役で出演した。2人は、14年に放送された連ドラ「素敵な選TAXI」(カンテレ・フジ系)でバカリズムが脚本、竹野内が主役を演じた仲。バカリズムが全話の脚本を担当し、プライムタイムで放送された初の作品だ。

 芸人のなかでもバカリズムは頭一つ抜けた感があるが、お笑い芸人が作家として良作を生む例は多い。「キングオブコント2014」で優勝したシソンヌは、じろうが演じ手であり脚本家でもある。連ドラ、スピンオフドラマ、映画や楽曲など作品数は多く、雑誌連載、著書もある。「M-1グランプリ2008」王者のNON STYLE石田明は“三刀流”。舞台に出演するほか脚本を書き、演出まで担うオールラウンダーだ。

 そんななか、芸人としては脚光を浴びず、作家としてコツコツと書き続けている者もいる。トリオ「ニブンノゴ!」の宮地謙典はそんな一人だ。

 「アメトーーク!」(テレビ朝日系)で2度にわたって企画された「泥の97年デビュー組」に出演するも、売れるチャンスを逃したニブンノゴ!。宮地は現在、宮地ケンスケ名義で作家業も兼務しており、お笑いファンや芸人の間で「攻めている」と話題の「全力!脱力タイムズ」(フジ系)に制作スタッフとして名を連ねる。また、「千鳥のクセがすごいネタGP」(同)の構成作家でもあり、19年以降は8割が作家業だ。

 コント師のニブンノゴ!と真逆に位置するのが、M-1グランプリでかつて決勝常連だったPOISON GIRL BAND吉田大吾放送作家と二足のワラジをはく。M-1では04、06、07年に決勝戦に進出。相方の阿部智則が長髪で重いまぶたの地味顔とあって、異様なインパクトを放つが、ネタを書いているのは吉田。彼が宮地に書く仕事と所属事務所を紹介した。宮地のように人気バラエティを手掛けるには至っていないが、才能を認める芸人仲間は多い。

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 タレントを取材する記事で雑誌やネットで活躍しているのは、インタビューマン山下。フリーの芸能記者を名乗る。91年に渡辺あつむと漫才コンビ・ジャリズムを結成し、最初の解散後に渡辺が「3の倍数と3が付く数字のときだけアホになります」というピン芸ネタを披露する「世界のナベアツ」として大ブレイク。11年に再び解散して、渡辺は桂三度の高座名で落語家に転身。山下はピン芸人となった。

 ところがパッとせず、かわいがってくれていた大先輩の今田耕司と雨上がり決死隊の宮迫博之から500万円ずつの出資を受けて、東京・目黒にうどん屋「山下本気うどん」を開店。“日本一おもろいうどん屋”を公言した。17年に、芸人を引退。週刊誌「女性自身」の芸能記者として、第二の人生をスタートさせた。現在はフリーランス。大手出版社との取引が多く、芸人の核心に迫った記事は好評を博している。

 芸人作家。第二のバカリズムは意外と多いかもしれない。

 

 

 参照元https://dailynewsonline.jp/