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山崎育三郎「殴り愛、炎」で絶賛された“セリフのリサイクル”

山崎育三郎「殴り愛、炎」で絶賛された“セリフのリサイクル”

 4月2日に前編が放送され、7日に後編が放送されるドラマ「殴り愛、炎」(テレビ朝日系)。山崎育三郎演じる心臓外科のスーパードクター・光男が、瀧本美織演じる婚約者・秀実の“浮ついた態度”に嫉妬心を燃やし、市原隼人演じる秀実の高校時代の先輩であり陶芸家の信彦と「殴り殴られ殴り愛」となるクレイジーラブストーリーだ。

 前編では、光男(山崎)の病院に陶芸家の信彦(市原)が救急搬送されたのだが、実は結婚を1カ月後に控えた光男の婚約者で看護師の秀実(瀧本)が、高校時代に好きだった先輩であることが判明。光男の幼なじみでずっと好意を抱いている家子(酒井若菜)は、信彦に「秀実が光男からDVを受けている」と嘘を吹き込み、信彦はその言葉を信じ、秀実を救い出そうと自身の工房に招待。秀実はいったんは信彦の誘いを断るも光男に嘘をついて信彦の工房に。それを知った光男は、趣味であるバードウォッチングで使用する望遠鏡とカウンターを持参し、2人がいる工房へ。2人が11回キスを交わしたことをカウンターでカチカチと数えながら、ウィスパーボイスで「ここにいるよぉぉぉぉ~」と2人の目の前に登場するという修羅場になり、光男と信彦が殴り合うシーンで前編は終了した。

「ネット上では2017年放送の『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)で水野美紀演じる、嫉妬に狂った蘭が決めゼリフとして言っていた『ここにいるよぉぉぉぉ~』を山崎演じる光男にも言わせたことで、嫉妬の末にストーカー化することが多いことを見事に表現していると絶賛の声があがっています。セリフのリサイクルが生んだ新しい表現法と言えるのではないでしょうか」(女性誌記者)

 嫉妬心に駆られて壊れていく光男を山崎が楽しそうに演じているからこそ、視聴者もドン引きすることなく楽しめているのだろう。