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香取慎吾「アノニマス」が低調終了のワケ “シリアス演技”が裏目?

香取慎吾アノニマス」が低調終了のワケ “シリアス演技”が裏目

 3月15日に最終回を迎えた香取慎吾主演ドラマ「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~」(テレビ東京系)。香取にとって今作がSMAP解散後初の地上波ドラマだった。

 SNSでの誹謗中傷による犯罪をテーマにしたオリジナル脚本のサスペンスドラマで、香取演じる元捜査一課刑事の主人公・万丞渉をはじめとする「指殺人対策室」メンバーは、顔の見えない犯罪者=アノニマスを捜査するというストーリー。タイトルにある「アノニマス」とは「匿名」を意味する言葉だ。

「今作の視聴率は初回こそ7.3%と同枠ドラマ歴代1位を記録しましたが、その後は右肩下がり。最終回は5.3%と前回より0.8ポイントアップしましたが、この数字に一部では『香取慎吾オワコン説』が流れています」(女性誌記者)

 香取は2019年6月公開の映画「凪待ち」で、人生につまずいたどうしようもないダメ男を演じ、高い評価を受けた。その際のシリアスな男性像を今回の万丞に投影しようとしていたのではないだろうか。

「だとすれば、それが裏目に出てしまったのかもしれません。香取が演じる、闇を抱えているシリアスなキャラは、2時間完結の映画で映えるもので、1話50分程度の積み重ねには向かなかった。また、香取の役柄を徹底的に掘り下げることがテーマではなく、あくまで『指殺人』がテーマでしたからね。逆に三谷幸喜が作・演出する2020年9月からアマゾンプライムビデオで配信されているドラマ『誰かが、見ている』で香取が演じている舎人真一のようなコミカルでポップなキャラは、誰が見ても笑えるので地上波ドラマ向きなのでは」(映画誌ライター)

 香取の次回作に期待したい。