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【ラストスピーチ全文】齋藤飛鳥「1期生は同期としてすごく心が通ったなと思えた瞬間があった」

 

涙でファンにメッセージを送る齋藤飛鳥

涙でファンにメッセージを送る齋藤飛鳥
 

乃木坂46の齋藤飛鳥(24)が18日、東京ドームで卒業コンサートを開き、アイドル活動に終止符を打った。昨年12月31日でグループの活動を終了。5カ月後に用意された特別なステージで「ジコチューで行こう!」など計31曲を披露した。詰めかけた5万人のファンに別れを告げ「最後にこんな景色を見られて、本当に人生大満足です」と感謝。今後はタレント活動を続ける。

【齋藤のステージでのラストスピーチは以下の通り】

今日で卒業します。昨日、今日と心から楽しい、幸せなライブを作ることができました。でも、私が多分、ライブとか乃木坂の活動を心から余裕を持って楽しめたのは、ちょっと遅かったんじゃないかなと思います。

今日は後輩たちもモニターを見てくれていると思うので、昔の話も未来の話もしたいと思います。

私は回りくどい生き方をしてきたなと、過去を振り返ると思います。いろんなキャラクターとかも迷走したし、メンバーやスタッフさんに頼ったり甘えたりするやり方がなかなか分からなくて。なのに今、穏やかに楽しく生きられているのは、きっと乃木坂のみんなだったり、そこに関わる皆さんが周りの人をすごく大事にしているからだなと思います。

恩返しっていう言葉があると思うんですけど、私はもっと好きな言葉がありまして。恩送りっていう言葉なんですが、その言葉を知ってから、この卒コンもそうだし、メンバーに対してもスタッフさんに対してもなんとなく気持ちの整理ができたような気がしていて。恩を返すだけでなくて、恩を送っていく。そうやって連鎖していくってすごくステキなことだなって思うし、それって私たちも歌で歌ってるなって思って。その言葉を今はすごく大切にして生きています。

私はもう今日が終わったら皆さんとはお別れするし、過去の人になるんですけど、でも、もし、ここにいる皆さんとか画面越しに見てくれている方とかが、私を見たり乃木坂を見て少しでも楽しいなとか明るい気持ちになったとか思ってもらえたんだったら、それを恩とは言いませんけど...。やっぱりこれからはみんなに、後輩のみんなに、渡していって欲しいなって思ってます。

私はあんまり人とも深く関わらなかったり、内緒ですけど学校もあんまり行ってなかったので、乃木坂で一緒に過ごした1期生のみんなはやっぱり同期としてすごく心が通ったなと思えた瞬間があったり、今はやっぱり乃木坂を守ってくれている後輩の子たちがすごく大切です。すごくきれい事ですけど、私がこの先卒業して、何かに追われることとか何かに頭がいっぱいになることが少しなくなるとしたら、その分を穏やかな日常とか優しい気持ちを、後輩のみんなに味わってほしいなって思ってます。

ここまでこうやって声を出して支えてくださった皆さんなので、信頼してます。絶対にこれから乃木坂46のみんなことを守って見守ってあげてほしいなと思っています。

1期生がいない乃木坂46に明日からなりますが、これからの乃木坂46をどうかよろしくお願いします。

 
 
 
ゴンドラから手を振る齋藤飛鳥
ゴンドラから手を振る齋藤飛鳥