性加害疑惑の渦中にある俳優・香川照之(56)のテレビ番組からの降板や、広告契約の終了、満了が1日、続々と決まった。TBSは香川が今後、金曜MCを務めていた情報番組「THE TIME,」(月~金曜、前5・20)に出演しないことを発表。トヨタ自動車、東洋水産、アリナミン製薬、セゾン自動車火災保険はCMの放送や広告の掲載を取りやめることを明らかにし、超売れっ子がお茶の間から姿を消す危機に陥った。
TBSは香川が「今後、番組に出演しないことになりました」と発表。理由を「様々なニュースをお伝えする情報番組として、視聴者の皆様に不信感や疑念を持たれることがあってはならないと考えており、所属事務所と協議したうえで」判断したと説明した。
香川は週刊新潮の先週号と今週号で銀座のクラブでの性加害疑惑が報じられ、8月25日に所属事務所が、女性に「不快の念を与えてしまった事は事実」と説明。香川は翌26日の番組冒頭で「自らの行動をしっかりと深く反省し、自戒の念をきっちり持って、改めてまた日々を務めていきたい」と生謝罪した。
トヨタは1日、テレビCMの放送を取りやめていることを明らかにした。プロモーション契約は年内で終了し、更新はしないという。香川はトヨタの自社メディア「トヨタイムズ」の“編集長”だが、同社広報部は「全て(終了する)ということ」と説明した。
「QTTA」の東洋水産は「マーケティング活動全般及び諸般の事情を鑑み、9月初旬の契約満了のタイミングで契約を終了いたします」、「アリナミンEXプラスα」のアリナミン製薬広報部は「契約を満了して、今後は(CMの)オンエアはございません」と説明。「おとなの自動車保険」のセゾン自動車火災保険は公式サイトなどへの掲載を見送ることを明らかにした。
NHKの前田晃伸会長は定例会見で、香川の性加害報道について「あってはならないこと」とコメント。「香川照之の昆虫すごいぜ」「-昆虫すごいZ」について「報道されていることを考えると、番組がいいからといって何をやってもいいわけはない。社会的に問題を起こすことは良いことではない、切り離して考えないと」と厳しい姿勢を示した。
レギュラー出演するドラマ「六本木クラス」(木曜、後9・00)を放送するテレビ朝日は「総合的に判断して番組の収録・放送を継続する」としたが、国民的俳優が絶体絶命の危機を迎えている。