ロシアの女性2人組デュオ、t.A.T.u.が2002年に発表し、日本でもヒットした楽曲「All the Things She Said」が、7月1日から19日までに日本だけでTikTokの再生回数が4億回を記録したと、一部メディアが報じた。
TikTokで使用されているのは同曲の早回し音源で、昨年5月ごろに世界的に流行。日本では今年7月1日から急激な上昇を見せ、約20日間で4億回の再生を記録し、この音源を使用した動画は48万本を記録したという。
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同曲は、02年9月に発売されると世界中で大きな話題となり、全英チャート1位を記録。イタリア、ドイツ、オーストリア、オーストラリア、スペイン、ポルトガルなどヨーロッパを中心に1位となるなど、世界中でもヒットした。
「日本でヒットした要因は、早回しさせたものを使用すると『恋がかなう』と現在進行形で都市伝説化中。おかげでいきなりバズることになったが、勝手な早回し音源作成や使用は、著作権者がOKしていない限り著作権の侵害の可能性も。とはいえ、レコード会社からすれば、埋もれていた音源が掘り返されて話題になったのはうれしいニュースだったのでは」(音楽業界関係者)
同ユニットは1998年にリェーナ・カーチナとユーリャ・ボルコワによって結成。
同曲がヒットし始めると、当時のプロデューサーの指示によって、話題作りのために、各地で不条理なドタキャンを連発。
来日すると、案の定、2003年6月27日、テレビ朝日系の「ミュージックステーション」で、冒頭には出演したものの、その後行方をくらまし、直後に所属レコード会社がテレ朝に謝罪する事態に。同年12月に再来日し、東京ドームでのコンサートを2日間実施したが、騒動の影響もあって会場では閑古鳥が鳴いてしまった。
13年にはチョコバー「スニッカーズ」の新CMへの起用を機に7年ぶりの来日を果たしたが、翌年、解散。
元メンバー2人は、〝黒歴史〟を作った日本での楽曲の再ブレークを喜んでいるかもしれない。