俳優の吉沢亮(27)が14日、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜・後8時)のオンライン取材会に参加。今年2月から始まった放送は残すところ2回となったが、作品の撮影秘話や今後の見どころなどを語った。
吉沢は日本資本主義の父と称される実業家の渋沢栄一役。1年半に及んだ撮影では13歳~91歳、農民から武士、官僚、大実業家と生業も大きく移り変わる栄一を演じた。
最も苦労したことについて、吉沢は「年を取っていくお芝居は本当に難しくて…」と吐露。91歳までを演じる中で「8キロ太った」ことを明かし、「最後に若い栄一が出てきて、走るシーンがあるんですけど。役作りでパンパンに太って体が重くて、一年前に全力で走った時より走れなかった。年取ったなあって」と笑わせた。
19日放送の第40話では、第一線を退いた栄一が日米関係を改善しようと妻・兼子(大島優子)と渡米。列車に乗るシーンが描かれているが。「電車を全力でスタッフのみなさんが揺らし、走っているように見せて。その感じが逆に楽しかった」と思い返し、完成した映像に「本当にきれいな映像。演説のシーンがあるんですが、自分の芝居ですけどウルっときました」と明かした。
先月8日にクランクアップ。次回の19日と26日の最終回は15分拡大となる。「大河の主演として、うれしい思いもたくさんしたけど、苦しい、つらい思いもたくさんしました。でも、めちゃくちゃ生きているなぁと、思った時間でした。“生”を感じました」と感慨。「最後は、年相応からかけ離れたところを演じていたので、人としても成長できていればいいなと思います」と語った。