芸人から恐れられている芸人がいる。フットボールアワーの後藤輝基だ。
ひな壇やロケ、フリートークや食レポなど何でもこなせるオールラウンドプレイヤーで、この数年は司会者として名を上げている。どんなボケでも絶妙なたとえツッコミで拾い上げるテクニックは、先輩芸人でさえ舌を巻く。そんな後藤がなぜ、同僚から距離を置かれようとしているのか。レギュラー番組から続々と不謹慎芸人が出ているからだ。
最初は「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)。02年にスタートしたころは初代所長(MC)が島田紳助だったが、11年8月に暴力団関係者との交際が発覚して芸能界を引退。以降は後藤と東野幸治、雨上がり決死隊の宮迫博之が持ち回りでMCを務めた。
ところが、宮迫は19年6月に発覚した闇営業問題でテレビの世界から姿を消した。今年8月には、蛍原徹とのコンビを解消。宮迫が吉本興業から契約解除を言い渡されたあとに開設したYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!【宮迫博之】」に傾倒したことでコンビ間にズレが生じ、およそ32年の歴史に幕を下ろした。
「行列」レギュラーでは昨年6月、アンジャッシュの渡部建が“多目的トイレ不貞”で無期謹慎処分を食らったまま。番組では、“世界の渡部”としてグルメを紹介。また番宣でゲスト出演した俳優の作品を巧みな話術でプレゼンして、番組を締めくくる役割も担っていた。しかし、不貞でダークなイメージが付いたため、宮迫とともに表舞台に返り咲くには時間がかかりそうだ。
その日テレでは、「徳井と後藤と麗しのSHELLYと芳しの指原が今夜くらべてみました」が放映中。だが、後藤とともに司会を務めるチュートリアルの徳井義実は、19年10月に申告漏れや所得隠しが発覚して、芸能活動を休止した。今年3月に吉本が運営する劇場でコンビ活動から再開したため、雨上がりの二の舞とならずに済んだ。
番組共演だけではない。後藤の“疫病神”ぶりは、過去にリリースした楽曲にも表れていた。
「12年に『GO☆TO』名義で出産応援ソング『COME ON BABY!』を発表しました。名古屋CBCのローカルバラエティ番組『ノブナガ』の企画で、当時のレギュラーメンバーだった小倉優子の出産を応援するために制作されました。
が、売上数は1079枚でオリコンランキングは92位と散々な結果に終わりました」(エンタメ誌ライター)
小倉は無事に長男と次男を出産したものの、17年3月に離婚。翌18年12月に歯科医師と交際6カ月で再婚し、20年2月に第3子の妊娠を発表したが、翌3月に別居が報じられた。夫は現在も同居を避け、小倉はシングルマザーとして3人の男児を育てている。
後藤の周辺で起こる負の出来事。そしてついにレギュラー番組である「ウチのガヤがすみません!」(日テレ系)が9月いっぱいで終了。トラブルの足音が自身にも近づいているのか?